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自分の手で道を切り開く須坂コトコトの高校生たち – 新時代のリーダーが生まれる場所に経営者の熱い視線が集まる理由

2022年2月10日にオープンした学生交流スペース「coto2」(コトコト)。高校生たちが勉強と交流、そして将来を考えるスペースとして、自ら考えて・行動して古民家の解体と改修を行いました。社会と経済に閉塞感が蔓延する中、自立性と行動力溢れる若い人たちに経営者の注目が集まっています。

道がなければ、切り開けばいい

「大学→上場企業に就職→安泰な人生」という時代が終わりました。人員削減は当たり前になり、終身雇用も年功序列は過去の話。大企業に入ったとしても、それは“周りの人よりちょっとマシ”というだけで、世界から見て理不尽・非効率的な長時間労働と低収入の人生を送ることになります。昭和・平成の常識はもう通用しません。しかし、古いシステムに疑念を抱きながらも、「仕方ない」人生を送る人が多いのも現実です。

古い常識が押し付ける狭い視野を克服するためには、幅広い見識を得る必要があります。そして、ものの見方を広げるためには、「社会」、「世代」と「地域」の3つの交流が必要不可欠です。しかし、そのような場所はなく、口を開けて待っていれば空から降ってくることもありません。

「なければ、作ればいい」。
coto2はその強い意志と類まれな行動力を持つ高校生がゼロから作り上げた場所です。

資金調達から間取り変更まで、全て自分たちで

楽しく意見を交わす高校生たち
自ら作り上げた居心地のいい場所で自由に意見交わす高校生たち

古民家のリフォームに必要な資金は高校生たちが須坂市内の企業等を回り、協賛金を募りました。高いコミュニケーションスキルと交渉能力を駆使して、市内の複数企業から様々な形で協力を得ました。

リフォーム自体も自分たちの手でやりました。壁を壊したり、間取りを変更したり、漆喰を塗ったりするなど、通常業者に依頼するような作業を自らこなしました。問題と目的を明確に意識し、ソフト・ハードの両面で高いポテンシャルを持っている人たちだからこそ成し遂げられたことです。

2階勉強ルームのbefore
2階勉強ルームのafter
2階勉強ルーム(別アングル)のbefore
2階勉強ルーム(別アングル)のafter

coto2の高校生たちに経営者が注目する理由

ポケットからスマートフォンを取り出してみてください。どこのメーカーのを使っていますか?

日本は世界と比べて競争力が大きく低下し、あらゆるものが日本製だった時代はもはや遠い昔の思い出。今は日本人でさえも、家にある家電もポケットに入っているスマホも、外国製を使っている人が多い。値段(安さ)でも性能面でも日本勢は戦えません。

その理由は一概に説明できるものはないが、「出る杭は打たれる」という考え方が正当化されたことが一つの原因です。下から叩いて凡人を天才たちのレベルまで押し上げるならまだ理解できますが、上から天才を叩いて、凡人と足並みを揃わせた罪があまりにも大きい。

その悪しき習慣が長い間続いたことで、自分の頭で判断・決断できず、間違っているものに抗って是正すべきところ、黙認して周りと足並みを揃えることを正義とする凡人が社会に蔓延した。そして最悪なことに、問題を解決しようとする人に対しては“同調圧力”で押さえつける悪いクセが付いてしまった。結果的に、会社では顔色をうかがいながら定年まで無難に振る舞おうとする社員だらけになり、企業が徐々に競争力を失ってしまった。日本の企業がイノベーションを生み出せない・取り組めない最大の原因がそこにあります。

日本企業が昔のようにトップに返り咲くためには、人々が必要としている製品や技術を生み出す必要があります。そのためには、問題点を正確に捉え、目的を明確に意識し、その解決に積極的に立ち向かう人材が必要です。広い見識と並外れた行動力を持つ人が集まって、初めてイノベーションが生まれます。

今の時代に必要なのは、戦うことを諦めて、口を開けてエサを待つ人ではありません。社会が抱える問題を捉え、その問題を解決するために道なき道を果敢に切り開く先駆者です。coto2の高校生たちがその素質を持っているからこそ、経営者が熱い眼差しを向けています。

新時代の息吹に私たち大人ができること

自分の頭で考えて、広い視野と行動力を持ち合わせた若い力。今私たちが抱える閉塞感と展望の無さを打開する切り札であり、未来に希望を与えるゲームチェンジャーです。そんな高校生たちに私たち大人は何ができるのか?

coto2はまだ始まったばかりで、十分な運営費を確保できていません。カフェなどの施設で完全に自立できるまでもう少し時間が掛かります。軌道に乗るまでの間、私たち大人が支援できます。一口60,000円で新たな希望にチャンスを与えながら、この壮大な戦いに参加できます。coto2のLet’s try projectページから詳細を確認できます:

coto2
https://shinshu-kominka.or.jp/lets-try-project/

未来を切り開く新時代に賭けてみませんか?

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