
須坂の買い物事情 – 東京にはないご当地スーパーと新鮮な野菜が手に入れられる場所
「食べるのが大好きです。でも作る方がもっと好きです!」
昔のCMのキャッチコピーに聞こえますが、その通りです。なぜか今頃思い出しました。。。
私は料理全般好きです。そういう人が引っ越すと一番気になるのはスーパーです。スーパーによって、入手できる食材の種類や質、スパイスなどのちょっと珍しい輸入品もだいぶ変わります。因みに、須坂周辺にKaldi(カルディ)はありません。一番近いKaldiは40km以上離れている上田市にありますので、日常の買い物と少々違う類になります。
須坂には東京や関東で知られているスーパーはありません。マルエツ、ベルク、サミット、いなげや、オッケー、イトーヨーカドーなど、皆無です。絶望的?いや、Delicia(デリシア)とTsuruya(ツルヤ)があるじゃないか!
東京の人にあまり馴染みがないスーパーですが、かなりしっかりしています。いずれもスペースを広くとっているため解放感があり、ゆっくり買い物できます。
近くにあるとありがたいDelicia(デリシア)
デリシアは品揃えが豊富です。それぞれの商品の種類も多い。例えば同じ醤油でも、陳列されている種類の数がすごいです。「豚の角煮を作るため」という明確な意志がないと、種類の多さに惑わされること間違いなし。
お惣菜の種類も多いです。焼きたてパンのコーナーもあり、惣菜パンの他にブール(丸っこいフランスパン)やバゲットなどもあります。そして意外なことに、もちもちの”ナン”もあります!各種スパイスでゼロから作ったカレーを食べるとき、このナンが最強の相棒です。一袋3枚入りですが、おいしいから一人で全部食べます。
須坂市内にデリシアは2か所にあります:
魅力的な商品を持つTsuruya(ツルヤ)
デリシアの特長に加え、ツルヤはPB(プライベートブランド)で魅力的なオリジナル商品も展開しています。「りんごバター」やナッツ類を使ったジャムなど、そのままはもちろん、アクセントとしても料理の幅を広げるものが多いです。
その中で、オリジナルのドライフルーツは完成度が高くて感動ものです。「はい、ドライバナナ」、「はい、ドライりんご」とか、そういうレベルではない。「信州白桃」や「清見オレンジ」、「不知火」など、こだわりがかなり感じられるフルーツばかりです。肉厚で、味と違いをしっかり感じることができます。朝食や15時のおやつに大歓迎です。
おすすめの食べ方は日本酒のおつまみとして。フルーツの甘さで辛口の日本酒がまろやかになり、もともとフルーティーな日本酒はさらにフルーツ感が足されます。どぶろくとの組みわせも最高です。どぶろくのクリーミーでしゅわしゅわな舌触りとツルヤのドライフルーツが口に混ざると“大人向けのカルピスソーダ”になります。
新鮮な野菜なら直売所で
野菜は鮮度によって味が変わるんですね。若いころはバカ舌で味の違いが分からず、とりあえず「有名なところが一番いい」と考えていた時期がありました。しかし、料理を作るようになってから、食材の細かな味の違いに気付けるようになりました。
東京には全国各地の食材が集まりますが、同じ魚でも、東京で食べるものと産地で食べるものの味に差があります。いい物を地元で消費して、グレードの低い物が東京に送られている?“経済の仕組み”を考えるとそんなはずはないだろう。色々考えると、可能性として残るのは輸送時間による鮮度の低下だけです。
野菜でも同じことが起きています。鮮度が落ちると味はもちろん、包丁を入れたときの水分の量や香りなども落ちていきます。家庭菜園で掘り出して食べるニンジンの味と香りが強烈なのはそのためだろう。
採れ立ての野菜はやはり味が違います。運がいいことに、須坂とその周辺に無数の野菜直売所があります。どれも新鮮な野菜を取り扱っていますので、味と香りがしっかりしている野菜が欲しいときは寄ってみる価値があります。

